米のインフルエンザ、深刻な状況続く 
CDC週間報告、一部で緩和の兆し

 

 【アトランタ(米ジョージア州)UPI=共同】米疾病対策センター(CDC)が18日までに発表したところによると、米国でのインフルエンザの流行は依然として深刻な状況が続いているが、一部地域では緩和の兆しも出てきた。

CDCによる週間報告(1月6日〜12日)では、検査の対象となった患者1万2360人のうち、インフルエンザの感染が確認されたのは29・4%で、前週を下回った。ただインフルエンザに関連した小児病による死者は9人で、前週の2人を上回り、今シーズンの累計は29人となった。

また全米122都市が参加している死亡報告制度によると、死者総計のうち肺炎とインフルエンザに起因しているとみられるのは8・3%で、前週の7・3%から上昇、流行の基準とされる7・2%を引き続き上回っている。

全米50州のうちインフルエンザの流行が高い水準にあるとされるのはニューヨーク、ペンシルベニア、イリノイなど30州。また中程度の流行とされるのがカリフォルニア、マサチューセッツ、ミネソタなど10州、また軽程度とされているのはフロリダ、ハワイ、ネバダなど7州となっている。

一方、全患者のうち、インフルエンザの疑いがあるとして医師からの診断を受けた人は全米で4・6%とクリスマス週間の6%を下回った。これで2週間連続の下落で、流行がピークに近づいている兆候と受け止められている。


2013年1月22日 提供:共同通信社