巨大サイズ飲料は「ダメ」 ニューヨーク市が規制へ
 

 アメリカはようやく気づきはじめたか?超肥満社会の一角。

 【ニューヨーク共同】炭酸飲料、飲みすぎに「ノー」。ニューヨーク市は5月31日、肥満防止のために、ファストフード店などで販売される炭酸や糖分を含む飲料のサイズを規制することを決めた。条例制定の上、早ければ来年3月にも規制を実施する方針で、米国名物の巨大サイズ飲料がニューヨークでは見られなくなる可能性が出てきた。米メディアが報じた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、制定されれば米国初となる。同市の成人の半数以上が肥満もしくは太りすぎとなっており、サイズ規制で飲みすぎを防ぎ、肥満率を下げたい考え。米国では近年、肥満による医療費の増加が社会問題になっており、同市の取り組みが全米に広がる可能性もある。

 規制案では同市の飲食店や映画館で16オンス(約470ミリリットル)よりも大きいサイズのボトルやカップが販売できなくなる。コーラやソーダのほか、加糖のアイスティーも対象で、ダイエット飲料やフルーツジュース、アルコール飲料は対象外。食料品店やコンビニエンスストアで販売されるものも規制外となる。

 同市のブルームバーグ市長は「これは市民が望んでいることだ」と規制の必要性を強調。一方で、炭酸飲料の業界団体は「市の規制案は(炭酸飲料が肥満の原因という)妄想に取りつかれたもので、健全ではない」と批判している。

2012年6月1日 提供:共同通信社