子どもの発症平均7・4歳 花粉症、若年化か
 

母親の細胞遺伝とすれば、親の食性が影響?

 子どもの花粉症発症の平均年齢は7・4歳、医師の9割が「子どもの花粉症が増えた」と感じている-。気象情報会社ウェザーニューズ(東京)のアンケートで、花粉症の若年化が進んでいる可能性が浮かび上がった。

 調査に協力した医師からは、はっきりした要因は不明だが「高タンパク、高カロリーの食事をする子どもが増えている」「免疫力の低下」などの見方が出たという。

 同社の携帯電話サイトの利用者らを対象に4月に調査。約3万人の有効回答をまとめたほか、医師50人にも質問した。

 自分の子や周りの子どもは何歳ぐらいから発症しているか尋ねた結果、4〜6歳の発症が最多の27・4%。次いで7〜9歳の17・5%、0〜3歳の17・4%で、平均7・4歳となった。

 子どもではなく回答者本人を対象に、いつから花粉症になったか尋ねたところ「10年以上前」が23・9%で最多。花粉症でないとの回答は18・2%だった。

 花粉症で病院に通う人の割合は31・6%。地域差があり、シラカバ花粉の北海道と花粉飛散の少ない沖縄県を除く45都府県別の1位は佐賀県の46・9%で、最下位は鳥取県で15・1%だった。1日のくしゃみ回数は平均8・6回、はなをかむ回数は9・7回、目薬をさす回数は2・8回。

2012年5月2日 提供:共同通信社