8割が栄養バランス勘違い 園児の弁当、母親を調査

 幼稚園児の弁当を作る母親の8割が、正しい栄養バランスを勘違いし、野菜や海藻類の割合が足りていない--。全国農業協同組合中央会(JA全中)のアンケートでこんな事情が浮かんだ。

 週3回以上、園児の弁当を作る全国の母親千人に3月下旬、ネット上で調査。東日本大震災の直後だったため東北6県と茨城県は除いた。

 ご飯や麺類などの「主食」と、肉や魚、卵などの「主菜」、野菜や海藻などの「副菜」の適切なバランスを尋ねたところ、半数以上の52・0%が「主食3、主菜2、副菜1」と答えた。正しくは「主食3、主菜1、副菜2」で、正解者は21・1%にとどまった。

 正しいバランスに近い弁当を作っていた母親は6・7%だった。

 また4割以上の母親が夫の弁当も一緒に用意しており、うち36・1%が夫には子どもとは違うおかずも作っていた。

 弁当作りの悩みは「おかずのレパートリーが少ない」が70・5%でトップだった。

 管理栄養士の太田百合子(おおた・ゆりこ)さんは「肥満の子が増える背景には主菜が多めの食生活があり、幼児には1食あたり野菜を80グラム程度入れてほしい。そして苦手なものを食べたときは大いにほめてあげて」と話している。

2011.06.22 記事提供:共同通信社