Lesson226

禁煙法施行、31カ国に WHO報告書




 【ジュネーブ共同】たばこの健康被害を訴える世界保健機関(WHO)は7日、ほぼすべての公共の場所で喫煙を禁止する法律を施行している国が2010年に31カ国に上り、08年と比較して16カ国増加したとの報告書を発表した。

 31カ国の人口は計約7億3900万人。特に中所得国で取り組みが強化されている。日本は31カ国に含まれていないが、WHOは日本について「たばこの値上げで禁煙に向けた一定の成果が出ている」としている。

 WHOの推計によると、たばこが原因とみられる死者は年間600万人近くで、受動喫煙によるとみられる死者はうち60万人。対策を講じなければ、たばこに関連する世界の死者数が30年までに年間800万人に達する恐れがあると警告している。

 ほかに対策が進んでいるのは、たばこのパッケージでの健康被害の警告。警告を義務付けているのは19カ国で、07年と比べ9カ国増えた。

 WHOは、たばこ規制枠組み条約の締約国に対し、禁煙治療への助成や広告規制、増税など、さらに働き掛けを強めるよう求めている。

(2011年7月8日 提供:共同通信社)