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10代の大麻使用が拡大
喫煙上回る層も、米調査


 【ニューヨーク共同】米国の10代の若者の間で大麻の使用が広がり、年齢によっては20%を超え喫煙者の割合を上回ることが、14日発表された米国立衛生研究所の調査で分かった。担当者は、医師の処方による大麻使用が複数の州で解禁されたことが「大麻は安全で使ってもよいとの誤解」を生んでいると指摘した。

 発表によると、調査は公立、私立計396校の生徒約4万6千人を対象に実施。主に17、18歳の12年生(日本の高校生に相当)では「過去30日に大麻を使った」との回答が21・4%。同期間にたばこを吸ったとする割合は19・2%だった。

 毎日大麻を使うという生徒は12年生で6・1%、10年生で3・3%、8年生で1・2%おり、いずれも昨年の調査より増加した。

 合成麻薬MDMA(通称エクスタシー)の使用も拡大した。一方で大量飲酒をする生徒は減少傾向が続いていることも判明した。

 

(2010年12月15日 提供:共同通信社)